商い

僕は開店当時お客様来るもんだと高を括ってました。何故ならモンマスティー旨いから。

しかし全然来ませんでした。ここから商いへの挑戦が始まりました、
何故来ないんだと色々考えたあげくサンプリングしかないと一生懸命やりました。
そして来られたお客様にできる限りの事やりました。理不尽な要求も笑いながら答えました。
理不尽でもお客様はお客様、晴れてるのに10人、売り上げ数千円の日もありましたらお客様の大切さを身に沁みたんです。
閉店時間過ぎても帰らないお客様もいましたが、閉店時間ですとは言いませんでした、言えなかったんだ、終電無くなり歩いて帰りましたよ。言えなかったのは少ないお客様だから満足するまで居てもらえるようにしたかった。
他のお客様に傍若無人に話しかけて迷惑かけるお客様にも何も言えなかったんだ、だって10人しか来ないお客様の1人大切過ぎるぐらい大切なんだもの。
そっと迷惑そうにしてるお客様へ話に割って入り解放させました。
お客様が外で騒ぎ始め警察来たこともしばしばありましたが、僕は盾となり責任は全てかぶりました。だって騒ぎ始めたお客様も貴重な貴重な当時280円のドリンク買って下さるお客様だから。
お客様少ないから必死でした、
毎週土曜日にシゲムラ君が彼女と来てくれた、毎週工夫して笑わせた笑わせた、彼の就職のとき、尊敬する人、『モンマスティー柏井慶一』と書いてくれたんだ。

毎週木曜日はタップダンスの面々が来てくれた、エーコさん松本シンちゃん、いつも5人位で来てくれた！待ち遠しい木曜日だったもの、今でも繫がってますよ。

お客様のリクエストには何でも答えた。サプライズで菓子焼いたりした。無糖のモンマスティーも作った、ブレブレだけど
それほどお客様が恋しかった。

イベントやったすき焼き、お好み焼き、しゃぶしゃぶ、流しそうめん、みんなに振る舞った
通りすがりの人に振る舞ったりもした。時には警察が来て注意受けましたがお巡りさんに食べませんか？と言った事もあった。

お客様集めるのがこんなに大変だとは知らなかった。でも毎日反省の日々、あのお客様にもっとこうすれば良かったとか？

あ！お客様帰るとき外に出てひとりひとりにお辞儀した時もあった。また来てもらいたい一身だった、

頭悪いからこうして続けるしか無かった。待つとは辛いもの、
しかし大切にしていれば積み重ね、ひとりひとりを大切に積み重ねるしか無かったんだ。

今お客様お陰様で沢山来られるようになった。少し変わりましたが反省してます。生意気になったのかも知れません。調子に乗ってるのかも知れません。
また原点の気持ち持ってやらなければ。
その商いしか知らないから。
お客様を愛するしかない

５人しか来なかっ店だから。

しょっぱい三日月の夜
経験しすぎました。

なんかすみません長々と

一杯のモンマスティー
俺の命